CartFlowsとは、セールスファネルを⾃動構築し、運営することの出来るプラグインです。WordPress用のプラグインで、ECサイトやアフィリエイトサイトのマーケティングや顧客関係管理のために世界中で20万人のユーザーに利⽤されています。
価格は年間ライセンスで299⽶ドル、⽣涯ライセンスが999⽶ドル。無料版もありますが、有料版に⽐べて機能は限定的で、利⽤シーンを選ぶことがデメリットです。ネットショップを運営しているけど「売上が向上しない…」「改善したくても理由がわからないから対処できない…」という悩みがあるなら、今すぐ導⼊するべきツールです。
Eコマースの売上改善のために必要な機能を網羅したプラグインであるからです。そのため、Webでのセールスに⽋かせないツールと⾔えるでしょう。では、「CartFlowsがECサイトやアフィリエイトサイトに対してどのような効果を発揮できるのか?」メリットやPRO版と無料版の違い、 WooCommerceとの連携で得られる効果を、 セールスファネル構築の重要性とともに解説していきます。
CartFlows導⼊のメリットはコンバージョン達成率の向上
CartFlowsを導⼊するメリットは、セールスファネルを構築することでECサイトや収益化を⽬的としたWordPressにおけるコンバージョン達成までのプロセスを観察して問題を改善することにあります。顧客との密な関係を築き、収益アップを図ります。
マーケティングにおけるファネル構築の考え⽅では、探索、選択、購⼊決定までの段階にある顧客はまだその製品の理想的な購⼊者とは⾔えません。ファネル(漏⽃)という⾔葉で表現されているように、購⼊した後に引き続いて⾃社製品の使い続けるファン(ロイヤリティ)となり、さらに積極的に製品をアピールしてくれる影響者(アドボカシイ)となるまでに、⾒込み客をふるいにかけていき、最終的に⻑年製品を愛⽤してくれるパートナー的⽴場の顧客を獲得することがゴールです。
この⼀連の流れを⾃動的に構築してくれるのがCartFlowsというプラグインなのです。さらに、マーケティング・ファネルのプロセスを簡略化し、あなたのWeb上の店舗の顧客の流れを把握することで売り上げの改善とファン層(リピーター)の獲得に繋げていきます。
CartFlowsの具体的なシステムは以下の通りです。
- WooCommerceとの連携
- WordPress+WooCommerceの連携
- オプトインの作成
- チェックアウトの最適化
- オーダーバンプやアップセルの利⽤
- ダイナミックオファーによるリスト作成
- トランザクション管理
- インサイトの明確化
- カゴ落ちメールの作成
以上のようなシステムを利⽤してセールス⽬標の達成を促し、かつ未達成であることの原因解明と改善を⾏います。では、⼀つひとつの仕組みについて⾒ていきましょう。
WooCommerceと連携させてローストレスなチェックアウトを⽣成
CartFlowsはネットショップ開設プラットフォームとして世界的にシェアを拡⼤しているWooCommerceと連携できます。
メリットは、 顧客獲得の効率アップと定着を容易にすること。WooCommerceは、ドメインとサーバーがあれば、すぐにネットショップを開設できます。⽇本で普及しているBASEのような個⼈向け通販のプラットフォームをイメージすると分かりやすいですね。
⽇本国内ではまだまだWooCommerceユーザーは少ないのですが、利便性の⾼さが評価されて世界中にはたくさんのユーザーが存在しています。CartFlowsと連携させるには、まずWooCommerceで販売する商品を作成し登録します。
次にCartFlowsのポップアップからセールスファネルのテンプレートを選択、あるいは「Create Your Own」タブに切り替えて、オリジナルのファネルを作成します。そしてオプトインページを作成し、セールスページにリダイレクトされるよう設定します。このプロセスを経て、⾒込み客が商品を購⼊した後で購買⾏動を分析し、どのような商品を追加で紹介することが最適なのかを割り出します。
つまり、より精度の⾼い顧客管理とアフターサービスを⼿軽に実現できます。また、決済⽅法の簡素化にも役⽴ちます。チェックアウト作業は、ときに煩雑になりがちなもの。住所の⼊⼒や時間指定やカード情報の⼊⼒など⼿間がかかったり、⼀度⼊⼒ミスがあるとすべての⼊⼒情報が無効化されてしまったりするからです。
チェックアウト最適化についての項でも解説しますが、⽀払いの煩雑さはECサイトのユーザーの購買意欲を著しく低下させ、カート落ちによるサイトの離脱を招く重⼤な⽋陥です。CartFlowsなら、独⾃にチェックアウトエクスペリエンスを分析してカスタマイズすることで、ユーザーにとってローストレスな⽀払いを実現してくれます。
さらにチェックアウトページそのものをデザイン性の⾼いビジュアルにカスタマイズすることもできるので、視覚的なストレスを軽減したり魅⼒的な印象を与えることも可能です。
オプトインの作成でカスタマー登録を促す
先ほどもオプトインページについて説明しましたが、オプトインとは仮想的にユーザーに0円の商品を販売することでサイトへの登録を促す⾏為のことです。オプトインページがあることで、サイトに登録するためのハードルをさげることができます。そして登録後は有料のコンテンツのオファーが可能になり、収益に繋げられるのですね。まずは⾃社の製品を知ってもらうために重要なプロセスといえます。
しかしオプトインページから直接登録ユーザーに働きかけることはできません。Eメールを使ったメールマガジンのアプローチなどです。だからこそWooCommerceと連動し、積極的に顧客と関わっていく基盤が必要になるのです。
チェックアウトの最適化によって収益を確⽴する
ECサイトにおけるチェックアウトとは顧客が商品をカートに⼊れて購⼊を申込み、⽀払いを済ませた状態のことです。(厳密にはチェックアウト機能を持たないECサイトも存在します)この流れのことをフローと表現します。
フロー管理は収益にと直に結びつく重要な確認項⽬です。チェックアウトが最適化された状態は、商品の検索、選別、購⼊、⽀払いまでの流れが簡略化されていることと表現できます。
では逆に、最適ではないチェックアウトが実⾏されていると何が起こるのでしょうか。考えられる⼀番の弊害は、カートの放棄です。消費者が品物を買わずにサイトを離れてしまうことですね。ネット通販をしているときに、⽀払いのための⼿続きが⾯倒で嫌になり、買い物を⽌めた経験を持っている⼈も多いのではないでしょうか。
せっかく良質な商品を扱って、マーケティングもしっかり⾏っているのに、最後の最後で購買意欲を妨げてしまうのはとても残念です。だからこそ、チェックアウトの最適化はECサイトにとって無視できない課題です。仮に、売上が改善しないショップを運営しているのだとしたら、まずはチェックアウトフローの⾒直しをしてみましょう。⼊⼒項⽬の簡素化やアカウント作成を省略してみることですね。
また、⽀払いページのテンプレートもシンプルでわかりやすいものにすることをおすすめします。CartFlowsには、チェッアウトページのテンプレートも複数設定されています。⽀払いページの迅速な対処が可能です。
先に解説したように、WooCommerceと連携させることでさらに簡単な⽀払いページの作成も可能になっています。
オーダーバンプ、アップセル、ダウンセルの利⽤し収益アップ
CartFlowsには、オーダーバンプ、ワンクリック・アップセル、ワンクリック・ダウンセルの機能もついています。これらはチェックアウト時にさらなる商品をオファーをして、収益のアップを⽬指す施策です。有効に使えば、ほとんど手間を掛けることなく売上が2倍3倍になります。
現実のショッピングモールでも、⾐料品店ではコーディネートしやすいアイテムを並べて陳列し、グローサリーコーナーではレシピに沿った⾁や野菜をまとめていたりします。ECサイトにおける同様な機能がオーダーバンプなどの機能なのですね。消費者のニーズにそって興味を引きつつ、同時購⼊を促します。
⼀つひとつの仕組みとメリットを⾒ていきましょう。
関連商品をオファーする︓オーダーバンプ
オーダーバンプとは、ちょっとした「ついで買い」のことを指します。
スーパーやコンビニでレジ前にあるチョコやガムなんかをついで買いした経験はありませんか? これがオーダーバンプです。
デジタルカメラを購⼊する⼈に、三脚の同時購⼊を促すようなものですね。カメラが欲しい場合、どんなシチュエーションで撮影を⾏うのか既に頭の中にプランができています。お⼦さんの運動会など動く被写体をブレずに撮影したいのなら、三脚の訴求⼒も⾼くなりますね。そうではなく、⼩型で軽量なものを持ち歩いて気軽に写真を楽しみたいのなら、三脚は魅⼒的な商品になりえません。このように、オーダーバンプの最適化はECサイトが顧客に与える満⾜度を⾼めて、利⽤回数を上げていくための重要な戦略といっていいものです。
オーダーバンプを作成する際には、顧客が過去に閲覧したページのデータを元に訴求性の⾼い商品を選んで表⽰します。閲覧履歴を参考にすることで、サイトを閲覧している⼈の好みや要求に⾃然と寄り添うことができてコンバージョン率を上げていくことができます。設定も簡単で、ドラックアンドドロップとテンプレートの活⽤で専⾨知識がなくてもすぐにオーダーバンプページを作成できることがメリットです。
オーダーバンプを導入することで売上が圧倒的に増えます。使わない理由はありません。
より高単価の商品をオファーする︓アップセル
アップセルとはクリックされた商品よりも品質や価格が⾼い品物をオファーする⼿法です。
アップセルを導入すると手間や時間をかけることなく、平均購⼊⾦額を増やしサイト全体の収益がアップします。アップセルを設定するメリットには、売上利益の向上以外に顧客満⾜度が向上することも挙げられます。
消費者の中には、物⾃体がほしいのではなく、ものを買うことで得られる品質や体験を求めている層が⼀定数存在します。より⾼性能で使い⼼地のいい商品ならば、⾼額であっても購⼊したいというニーズを持っている顧客層です。こうした⼈たちにリーズナブルな商品を勧めたとすると、却ってサイトへの信頼度を下げてしまいかねません。
WooCommerceと連携したCartFlowsでは、購⼊直前にワンクリックでカートに⼊れられる最適なアップセルのリストを表⽰させることが出来ます。リストを作り上げるために、システム内では常にABテストが実施されています。様々なリストのパターンを同時並⾏的に表⽰、観察し結果を重ねることで、もっとも購買結果の⾼かったオファーを選定しています。
そして最適と判断された品物だけを表⽰し、購買意欲の充⾜を⽬指します。表⽰⽅法にはダイナミックオファーが採⽤されているので、商品や⾦額を独⾃のルールで設定し常にアップデートすることも出来るのです。これを動的オファーと⾔います。
静的オファーがリストの改変を不可能にしているのに対し、動的オファーは購買活動の変動に即座に対応することができて、重要な消費者の離脱を防ぐことができる点が特徴的です。より顧客にニーズにヒットしたオファーリストを作成し、魅⼒的なテンプレートで視覚的にもアピールします。
アップセルを買わなかった人にリーズナブルな商品をオファーする:ダウンセル
アップセルとは対照的に、品質が低下しても低価格な製品を求めている客層にリーズナブルな品物をオファーすることをダウンセルと⾔います。⼀⾒売上減少につながるように思われますが、いくつかメリットもあります。
まず、購⼊をためらっている閲覧者に対し⾦額の選択肢を広げることで、離脱を防ぐことができます。購⼊せずにサイトを離脱してしまうと収益は0ですが、ダウングレードしたものが売れることで売上をプラス化できることがメリットです。
あるいは、発送時にかかる⼿数料込みの⾦額を低くすることでサイトを利⽤しやすくする効果も狙えます。
ダイナミック・オファーで購買⾏動を加速させる
CartFlowsのオーダーバンプやアップセルを実⾏するために運⽤されているシステムが、ダイナミック・オファーです。動的オファーとも呼ばれる仕組みのことで、ネットショップで買い物をしようとしている⼈の好みや商品の傾向を反映した類似商品を表⽰し、購買を促すことを⽬的とした条件提⽰の⼿法です。
チェックアウトの際に表⽰される商品の最適化を担当しています。ダイナミックオファーの場合、リスト内容は選択される商品データを元に⾃動的にリニューアルされるので、ユーザーが「今まさに欲しい物」を選んで表⽰させることができるようになりました。かつての静的オファーの⼿法では、オファーリストは固定されていて時間が⽴つごとに消費者に対する品物の魅⼒が半減してしまうデメリットがあったのですね。
この問題を解決し、購買意欲を⾃然に刺激することでカートに⼊れる品物の種類を増やし収益化につなげています。オファーに反映される情報には発送⽅法や請求先も含まれるので、ユーザーのシチュエーションを想定してどのような品物が向いているのかより詳細が可能。そのため、オファーするコンテンツとユーザーニーズのミスマッチを最⼩限にできることが最⼤のメリットです。
さらに、チェックアウトフローを視覚的に作成することによって、お客さんがサイト上をどうやって移動しているのか明確に把握することができ、サイトの改善に役⽴てることもできます。
インサイトをわかりやすく表⽰して売上の現状把握をスムーズにさせる
顧客インサイトが簡潔に見られるので、売上の確認や現状把握・分析がとても簡単。
各ページのパフォーマンスが低下していないか、回遊率がどう変化しているか、平均注⽂額の推移などのマーケティング・データをすぐ確認できます。そもそも顧客インサイトとは、洞察、⾒抜く⼒という意味を持っています。
潜在ニーズといって、消費者が無意識に感じている欲求や要望を推測してマーケティングに反映する⾏為をいいます。インサイトの分析には、上に述べたような店舗情報を利⽤することが重要です。通常インサイトの推測は⾮常に複雑かつ難しいものだからです。その理由は、顧客⾃⾝も⾃分が何を、どんなサービスを欲しがっているか意識していないケースが多いということにあります。
CartFlowsはA/Bテストを常に展開しており、複数のインサイトパターンの中から売上が⾼くなるものを割り出します。同時に放置されたカートの中⾝を観察して、離脱していった⼈たちの属性や傾向を調査。フォローアップと問題改善に利⽤します。⼀連の流れを通して、サイト内で円滑に機能している項⽬や活動が停滞している項⽬を⾒つけ出し、セールスの活性化と最適化を促進しているのです。
カゴ落ちメールの利⽤で放棄されたカートを修復する
ECサイトの利⽤者がカートに⼊れた商品を購⼊せず離脱してしまうことをカゴ落ち、あるいはカート落ちと⾔います。
⼀説には、ECサイト全体の中で約 70 %ものカートが購⼊されず放置されていると⾔われています。カゴ落ちしてしまう原因には、商品発送にかかる⼿数料や送料が⾼額になってしまうこと、クレジットカードやポイントが使えない、⽀払いにアカウントを作成しなうてはならないなど様々なものがありますが、総じてお客様の買おうという意欲を失わせてしまうものだと⾔えますね。
カゴ落ちはそのままサイトからの収⼊減になりますから、できるだけカゴ落ちを少なくする対策が必要です。そこで有効なのがカゴ落ちメールです。カゴ落ちメールとは、お客様が離脱したあとで、カート内にまだ商品が残っていることをメールで通知し、購⼊を促すフォローアップです。CartFlowsでは実証テスト済みのメールテンプレートが備わっているので、⼀から⽂章を作成することなくスムーズにカゴ落ちの対応ができます。
またメール内に期間限定のクーポンコードを添付したり、直接チェックアウトページに⾶べるリンクを貼ったり、キャンペーンモニターを設定したりなどして、⼀旦は減退してしまった購買意欲を再燃させます。これなら買ってもいいかな、と思わせる⼯夫がなされているのです。
カゴ落ち対策をすることで、簡単にそして確実に売上をアップすることができます。使わない手はありません。
CartFlows無料版の特徴︓機能が4つしか実装されていない
次にCartFlowsの無料版について⾒ていきましょう。無料版とPRO版は共通して実装されている機能もありますが、⽐較すると圧倒的に制限が強い状態になっています。具体的な状況をピックアップします。
- アップセル、ダウンセルの設定ができない
- カート落ちのフォローアップができない
- インサイトの分析機能がない
- オプトインを作成できない
これらは最適なセールスファネルを構築し、売上を改善するために不可⽋な要素ですから、無料版は売上の監視と改善を⾏うために⼗分な仕組みを備えていないといえるでしょう。
では無料版にはどんな機能が実装されているのでしょうか? 基本的に4つのシステムが利⽤可能です。
- ランディングページを作る
- チェックアウトページを作る
- サンキューページを作る
- テンプレートが⽤意されている
この4つになります。
ちなみに、WooCommerceとの連携が可能なことはPRO版と同様です。ランディングページは商品を閲覧できるページです。グーテンベルグ、エレメンター(Elementor)等のWordPress既存のプラグインと連携することで、オリジナルのランディングページを作成することもできます。
しかし使⽤可能なプラグインは5種類程しかありません。また、基本的にランディングページとチェックアウトページは独⽴しています。ランディングページの商品をクリックして⽀払い画⾯に跳ぶ、ということができないのです。この不都合を改善するには、別途リンクを貼るなどの作業が必要で、有料版と⽐較して敬遠される所以の⼀つとなっています。
サンキューページとは、購⼊内容の確認を⾏う領収書のようなページです。購⼊者の名前や届け先に誤りがないのかを確認することもできます。とはいえ、決済してしまった後なので記⼊ミスを修正することはできません。事前の確認ができないこともデメリットといえますね。
また、テンプレート数も有料版より少なくなっています。このように、無料版で精密なセールスファネルを構築することは難しいと⾔わざるを得ません。無料版の使⽤が向いているのは、ホームページビルダーを使って個別に⼀つひとつの商品を丁寧に販売していきたいという場合です。しかし、多種多様な商品をスムーズにオファーすることで効率的に売上を伸ばすことはできません。
さらに商品管理に⼿間がかかるので、早期に売上結果を出すことも難しくなるでしょう。⼊⾨編として活⽤し、慣れてきたら有料版にトライするのがいいかもしれません。
セールスファネルがeコマースに必要な理由3つ
セールスファネル、あるいはマーケティングファネルと呼ばれるプロセスは、⾒込み客を惹き付けて⾃社の顧客へと蒸留するために設計されたモデルということを最初に説明しました。ここでセールスファネルの必要性についてあらためて具体的に⾒ていきましょう。
ファネルとは漏⽃を意味し、以下のようなランクで構成されています。
- 課題の気づき、ニーズの認識
- 情報検索、⽐較検討
- 購⼊決定、コンバージョン
- ロイヤリティー
- アドボカシー
1〜5の順段階を経ることで、顧客数はスケールダウンしていきます。
これは商品が魅⼒的ではなくなるということではなく、逆に商品の真価を理解した顧客が抽出されていくことを意味しています。そして最終的な⽬標であるアドボカシーを獲得することで、⾃社商品にファン、ヘビーユーザーが付いたことになり、バイラルマーケティングを展開してくれる理想的な関係性を構築できたといえるのです。
ネットビジネスだけでなく、アドボカシーの獲得はあらゆる商取引の最終的な⽬標だと考えていいでしょう。⻑期的なユーザー、ロイヤルカスタマーの獲得は、WordPressを使って個⼈でネットショップやアフィリエイトサイトを運営している⼈にとって特に重要です。なぜなら個⼈のサイトオーナーの⽅には広告のために使える資⾦が限られているからです。
⼤⼿企業の通販サイトならば、⼀定の資産⼒があるので新規顧客獲得のためのCMキャンペーンを打つことができます。個⼈オーナーではこの影響⼒に対応できません。そこで既存の顧客の成熟を促すセールスファネルの構築が重要になってくるのです。消費者を⾃社の製品のファンへと段階を追って絞り込んでいくことで、最⼩の資⾦で永続的な顧客を獲得し維持する事ができるからです。
そして確実な営業活動を実⾏できます。CMコスト削減は売り上げ向上に⽋かせませんから、合理的な収益確保の⽅法といえますね。ちなみに、ファネル定義を⾏うには、ECサイト上の優良な製品が⽋かせません。あるいは購⼊する消費者が存在しないマーケットでは、マーケティングファネルの効果は期待できないことに注意が必要です。
CartFlows実装によって獲得できるベネフィット
では、ECサイトやWordPressを利⽤したネットショップ運営のために、セールスファネルが必要なことをベースとして、CartFlowsで実現できる商業効果を確認してみましょう。
1.マーケティングが効率化される
CartFlowsを使ってセールスファネルを構築すると、圧倒的に売上が上がります。ECサイト運営の最重要課題は、売上・利益を上げること。そして商品を必要としている人に最適な商品を的確に届けることです。
セールスファネルを精密に設定できれば、ECサイト上の商品の中から顧客情報を元によりおすすめすべき商品を選んでオファーすることができますから、⾃社商品がこれ以上必要ではない顧客は⾃然に離脱していき、熱烈なファン層と呼べるものだけを精製することができるのです。
2.アドボカシーを増やすことで商品紹介効果が⾼まる
ファネルの最終段階にあたるアドボカシーが増えると、セールス効果が⾼くなります。アドボカシーとは商品の「擁護者」に該当し、⾃発的に商品をPRしてくれる存在だからですね。つまり、熱狂的なファンのことを指します。ヘビーユーザーがSNSなどで商品を紹介する、いわゆるバイラル(口コミ)マーケティングは、2022年最も購買活動を刺激すると⾔われます。熱狂的なファンが自発的に商品を発信・紹介してくれるととても強力ですよね。非常に大きい拡散力を持っているのです。アドボカシー(熱狂的なファン)が増えれば、企業は最⼩限の広告費の負担だけで⾃社製品の認知度を上げることができるのです。
3.段階アップのための戦略が⽴てられる
⾒込み客を上位のファネルに誘導する戦略が⽴てられます。アドボカシーは維持するだけでなく、増やしていくことも重要です。
そのためには今まで下位の段階で離脱していた顧客を引き⽌める戦略が必要になるというわけです。例えば、商品に興味が薄い顧客に対して割引やクーポンなどのサービスを実施することで、購⼊へのハードルを下げます。
あるいはメールマガジン登録によって⼀定期間の無料体験を可能にすることも、購買意欲を加速させる有効な⽅法です。さらにメールマガジンのコンテンツを⼯夫すると、離脱してしまうはずだったお客様に商品のより深い魅⼒を伝えることができ、購⼊への⾜がかりとなります。
このように、商品に興味を持ってもらい利⽤してもらい、ファンからアドボカシーへと昇華してもらうための戦略を⽴てることためのサポートもCartFlowsが可能にしてくれます。
有料のPro版を購⼊するメリットは顧客⽣涯価値(LTV)の向上
CartFlowsの導⼊を検討している場合、プロ版を購⼊することがおすすめです。
私は無料版も有料版も両方使ったことがありますが、無料版では機能の制限が⼤きく、限定的な効果しか得られなかったからです。無料版では顧客の分析を⾏い選別し、さらに⾼品質な製品をアピールするアップセルページに誘導したり 、反対にもっとリーズナブルなアイテムを勧めるダウンセルページへ招いて収益化していくことができません。また有料版を活⽤することで、⾃社製品を購⼊してくれた⼈のLTV(顧客⽣涯価値)を⾼められます。
LTVとは、ライフタイムバリュー(Life Time Value)の略語で、ある顧客との取引が始まってから終了するまでの間、⾃社にどれだけの利益を与えてくれるのかを表す指標のことです。⼀度商品を買ってそのままECサイトから離脱して復帰しないような取引期間が短い顧客では、⽣涯価値は低く本⼈の満⾜度も低いままでしょう。
反対に、定期的に製品を購⼊するファン層との取引は期間が⻑期に渡るため⼤きな利益に繋がるうえ、最適なフォローアップやアフターケアの実⾏で顧客満⾜度を高めることもできるようになります。
つまりファネルの⾼次にあたる顧客ほど、買い物で充実できるのでLTVが⾼くなります。そして⾼次元の顧客が増えることで収益も増加していくのです。
2022年現在の少⼦⾼齢化が進んだ⽇本では、市場はすでに飽和状態にあります。同業他社が顧客の取り合いをしている状態であり、今まで⾃社の分野に関⼼のなかった層、接点のなかった年齢や性別を惹きつけるためには戦略が必要です。多額の広告費⽤と営業努⼒だけでは対応しきれないこともあるでしょう。
しかし既存のロイヤルカスタマーへのサービスを丁寧に⾏うことなら、個⼈のショップオーナーや資産⼒の低い中⼩企業にも着⼿できます。並⾏して顧客関係管理(CRM)のようなシステムを導⼊して、継続的なニーズの充⾜をはかる⽅法も有益です。
CartFlows有料版がセールスファネルを⾃動化することの最も重要な意味は、購⼊履歴をもとにした最適なプレゼンテーションが可能になることです。最⼩限の資⾦と労⼒の提出で⼀定数以上の収益を確保することが可能になります。
ちなみに、すでに複数回の取引が成り⽴っている顧客をファネルの上位層にシフトさせることと、ビジターを開拓してロイヤリティにまで成熟させるためにかかるコストを⽐較すると、後者が前者の5倍にもなるという試算もあるほどです。市場が成熟して少ない消費者の取り合いをしている今、ビジターの育成に消耗するよりも効率的な収益化の⽅法であるロイヤリティの満⾜度充実が重視されるのです。
CartFlowsを利⽤するデメリットはあるか?
Eコマース最適化に有効なCartFlowsですが、利⽤のデメリットがあるとすれば⽇本語のサポートが作成されていないことです。英語で書かれた公式サイトを閲覧できますが、専⾨的な⽤語もあるため読み解くのは⼤変かもしれません。
また、ある程度WordPressのスキルのある⼈でなくては使いこなすことが難しいかもしれません。さらにウェブサイトをホストする必要もあります。こうした問題から、Webの知識が乏しい⼈にとって⼊り⼝のハードルが⾼くなっているのが現状です。
2022年現在では、⽇本⼈のユーザーによるレビューや翻訳アプリを利⽤すれば、システムのアウトラインを掴むことは⼗分可能です。加えてすでに何年かWordPressを使⽤している場合なら、問題なく導⼊できるでしょう。
もし、⽇本語でのサポートを希望する場合には類似の製品としてClickFunnel の利⽤を検討するのもいいでしょう。こちらは⽇本語でのサポートが充実しており、プラグインではなくパッケージ商品として販売されているもので、バックアップや決済システムの統合化が簡単だという特徴があります。
今後ネットショップを開くビギナークラスにとっては、扱いやすいシステムはClickFunnelかもしれません。CartFlowsは、いままでWordPressの経験がないユーザーに限って、使⽤することがデメリットになると⾔えます。
【まとめ】CartFlowsPRO導⼊でマーケティングを最適化
CartFlowsには導⼊しやすい無料版と、機能の充実した有料のPRO版がありました。無料版は⼊り⼝のハードルが低いので取り組みやすいメリットがある⼀⽅、機能がかなり制限されていて効果的なセールスファネル構築には向いていません。
マーケティングの効果も限定的になるでしょう。その点有料のPRO版を利⽤すると、ファネル構築に必要なほぼすべてのシステムが含まれているので精度の⾼い分析と対応が可能になります。顧客ニーズに沿ったオファーの表⽰、インサイトの分析による売上状況の把握、途中でサイトから離脱したユーザーへのフォローアップなど顧客関係管理に必要なあらゆるシステムを利⽤し、売上の改善と顧客満⾜度のアップを⽬指すことができます。
しかも初期投資を抑えてこれらの対策が実⾏できるので、個⼈事業主でも気軽に実装でき、広告⼒で勝る⼤⼿企業と対等に勝負できることが最⼤の魅⼒でした。セールスに必要なことは、品物を必要としている⼈に⾃社製品を的確に届けること。
それこそがマーケティングの最適化、ECサイトの⾼効率化を通じて⻑期的なファンの獲得と売上確保です。⼀連の⾏為を可能にしてくれるプラグインとして、有⽤性の⾼いシステムがCartFlows有料版なのです。
CartFlowsで実現できるマーケティング施策一覧
- ワンクリック・アップセル
- ワンクリック・ダウンセル
- オーダーバンプ(ついで買い)
- A/Bテスト
- 美しいファネル・テンプレート
- チェックアウト・エディター
- ダイナミック(動的)オファー
- カートのカゴ落ち対策の自動化
- マーケティング・インサイト
日本ではまだほとんど知られていないプラグイン。今のうちに導入して先行者利益を得ましょう。