【CVR 188.8 % 改善】CTAボタンのA/Bテスト(青色 VS 黒色)事例2つ
Webマーケティングのひとつに「A/Bテスト」があります(スプリットランと呼ぶこともあります)。
要素を変えたふたつの媒体を用意し、どちらが優位かを計測するものです。
Googleオプティマイズを使ってCTAボタン色のA/Bテストを行ってみました。結果を見てみましょう。
ブログやLPなどでコンテンツなどを販売している方にはぜひやってみていただきたいテストです。結果が数値で分かるのでとても有効です。
今回は「ボタンの色」に絞ってA/Bテストを行ってみましたので、その結果をお知らせします。
ボタン色:青 VS 黒のA/Bテスト結果その1
・テスト対象:ボタン色
・テスト期間:19日間
・コンバージョン:クリック
項目 | 青 | 黒 |
---|---|---|
CVR | 2.96% | 8.55% |
最適である確率 | 3% | 97% |
備考 | CVR 188.8 % 改善 |
オリジナルを「青」、パターンを「黒」とすると、結果は圧倒的差で「黒」の方が優位でした。青よりも黒のほうがクリック率が高かったということです。A/Bテストの原則として「変える要素はひとつ」です。今回のテストでは、色以外は変更していません。つまり、ボタンの文言は変更していないわけです。私のサイトでは青色より、黒色のボタンのほうがユーザーに好まれているという結果です。
ボタン色:青 VS 黒のA/Bテスト結果その2
・テスト対象:ボタン色
・テスト期間:34日間
・コンバージョン:クリック
項目 | 青 | 黒 |
---|---|---|
セッション | 298 | 390 |
コンバージョン | 4 | 10 |
CVR | 1.34% | 2.56% |
最適である確率 | 19% | 81% |
備考 | CVR 91.0 % 改善 |
A/Bテストその2です。ボタン色「青 vs 黒」です。上記の通り、黒のほうが圧倒的にクリック率が高いという結果が出ました。ここでは「青 vs 黒」というテストを行い、黒色が優位ということがわかりました。次に、たとえば「黒 vs 赤」のようなパターンでテストをしてみることが大事です。このように、テストは一度やって終わりではなく、ずっと継続して行っていくことが大切です。
GoogleアナリティクスでのA/Bテストの結果確認
Googleオプティマイズで実施したテストは、Googleアナリティクスでも確認することができます。
ボタン色「青」vs「黒」のテスト結果の例を示しました。グラフと併せてコンバージョン率などが数字で確認できるのも分かりやすくていいですね。
Googleアナリティクスでは、 行動 > ウェブテスト の項目から結果を確認できます。
A/Bテストまとめ
私のサイトに関して結果からわかることは、CTAボタンの色は青色よりも黒色のほうが成約率が高いということです。なお、これはどのサイトでも当てはまるわけではありません。あくまで「私のサイトの場合」ということになります。
各サイトへ訪れる人は当然異なります。訪れる人が異なるということは、訪れるユーザーが普段見ているサイトも異なります。顧客が普段どのようなサイトを訪れて、普段どのようなデザインに触れているかというのが大事になってきます。「青より黒のほうが良いんだ」と安易に考えるのは危険です。
なお、改善率が100%ということは「2倍」を意味します。ボタンの色を変えるだけで、成約率が約2倍まで跳ね上がるなら、試してみる価値はあるのではないでしょうか?
一度テストを開始してしまえば、後は放っておくだけでGoogleが自動に最適化をやってくれます。テストの設定は10分もあればできるので、ぜひやってみてください。しかもGoogleオプティマイズであれば無料です。